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爺ヶ岳・鹿島槍ヶ岳

今年の夏は天気が不安定で雨がとても多かった。 
お盆休みを狙って来たかのような台風に豪雨であった。

不安がよぎる中、8月16日~19日で爺・鹿島槍ヶ岳のツアーガイドに出た。
3泊4日で初日は移動のみで、2日目に扇沢の柏原新道からの登山だった。

登山口は朝から雨で時々、響く雷鳴と稲光におびえながら樹林帯を登った。
何とか無事に種池山荘にたどり着き、様子見の一時待機をした。
予定変更も考慮したが午後からは雷雨も止み曇り空へと変わった。
行程表どうり冷池山荘へと向かい翌日、鹿島槍ヶ岳を目指した。

爺ヶ岳

早朝、冷池山荘を出発。 幸いなことに天気は徐々に回復していった。
3つのピークを持つ爺ヶ岳の山頂部も見え、その後ろ右に蓮華岳も見える。

稜線

この写真は鹿島槍ヶ岳の山頂から南の方向、爺ヶ岳への登山道を撮ったもの。
東側の信濃大町から湧き上がったモヤが西側から吹き付ける風に押し戻され
稜線で左右の違いがはっきりと分かる。

数年前、この稜線を東から西へと越えていこうとする大量の蝶を見たことがある。
渡りをする蝶で知られるアサギマダラの群れだった。

強い風に何度も何度も押し戻されながらも懸命に稜線を越えようと舞っていた。
標高2500mを超える山で見た感動のシーンだった。

クジャク

今回も何頭かのアサギマダラを見掛けたが、その様子は渡りではなく稜線の
お花畑を遊んでいるかのようだった。

アサギマダラと同じくよく見掛けたのが写真の蝶、クジャクチョウだった。
下界では見られない高原の蝶で、エンジ色の前翅と後翅に4つの孔雀紋を持つ。

大きな瞳にブルーのアイシャドウ、その妖艶な姿から日本産クジャクチョウの
亜種名は「芸者」と呼ばれる。

クジャクチョウ

さらに驚かされることにこの蝶は鳴くのである。
いつか大菩薩嶺の稜線でアザミの花にとまったクジャクチョウを見ていた時のこと
同じアザミにやって来たハナアブに対し鳴いて威嚇した。

蝉が鳴くのと同じように翅を摺合せ、シャッ、シャッと音を発し威嚇したのだ。
それを鳴くというのだがそんなことをする蝶を他に知らない。

キバナノカワラマツバ

これはキバナノカワラマツバ(アカネ科)の花。 松葉のような葉が輪生する。
鮮やかな色彩の花は当然よく目立つが、砂礫の多い高山においては地味な
花であっても目に留まる。

8月中旬とは言えまだたくさんの花が稜線を彩っていた。
ミヤマキンポウゲ、チシマギキョウ、ウサギギク、ミネウスユキソウ、コマクサなど。

シナノナデシコ

こちらはひときわ鮮やかなシナノナデシコ(ナデシコ科)の花。
南アルプスではよく見かけるが北アルプスでは少ない。
タカネナデシコも繊細できれいだがシナノナデシコの色合いもまたいい。

タイツリオウギ

これは果実の形が面白いタイツリオウギ(マメ科)の花。
夏の終わりに果実は赤褐色になり、釣り上げた鯛のような形になる。

今回のツアー中に北アルプスでは沢の増水により遭難事故もあった。
大雨や雷で登頂を断念したパーティもあるなかで全員が無事登頂し下山した。
ただ、ただ幸運であったように思う。 山の神様に感謝!!
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杉浦直樹

Author:杉浦直樹
『自然塾』塾長の杉浦直樹です。
日本自然保護協会
自然観察指導員

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