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池塘の散歩道・白木峰

2014年の夏山もひと段落、やっと時間が取れるようになりブログを書くことにした。
一挙6回分、まずは7月の白木峰から始めるとしよう。

白木峰

白木峰は岐阜県と富山県の県境にある標高1596mの山。
中部地方を俯瞰して見ると、もうそこは日本海に近い。
愛知県の岡崎市から車で4時間30分もかかる距離にある。

とても国道とは思えない狭い国道471号線をひた走り、さらに狭い林道を詰める。
しかし、この林道は白木峰の8合目まで続いており、1時間も歩けば山頂であった。

キンコウカ

走行距離ばかりが長く、山に登る楽しみが少ないのではと思われるだろうが
白木峰の山頂部は広大な草原になっており、展望はもちろん様々な花が見られる。
池塘も随所にあり、さしずめ苗場山のような山である。

池塘の山上

残念ながらこの日は曇り空で近景しか望むことは出来なかったが、晴れていれば
日本海に白山や立山、それに北アルプス、御嶽山などを望むことが出来る。
さらに、その南にある小白木峰までは穏やかな稜線が続き、池塘の散歩道となる。

オオコメツツジ

登山道脇に見つけた白い小さなツツジ、これはオオコメツツジ (ツツジ科)
主に日本海側の山に見られる。 葉にはたくさんの毛が生えているのは防寒対策。
いかにも雪国のツツジである。

ツツジの仲間では花が小さいので米の名が付けられた。 主に太平洋側に見られる
コメツツジよりも大きいのでオオコメツツジとなった。 名前に大と小が混在する。

コバノトンボソウ

これは湿原に生える小さなランの花、コバノトンボソウ(ラン科)だ。
花の距は後ろに跳ね上がり、その姿はトンボが飛んでいるかのようだ。

コバノトンボソウは里山の湿地にも見られるが、草丈も低く花も黄緑色のため
なかなか見つけずらい。 けれど、よく見れば面白い花だ。
亜高山帯にはこれとよく似たホソバキソチドリも見られる。

カオジロトンボ

そして、こちらは本物のトンボ。 カオジロトンボ(顔白蜻蛉)だ。
日本では北海道と中部以北の山岳地帯の池塘や湿原に生息している。
場所も季節も限られて、なかなかお目にかかれないトンボである。

カオジロ

顔の部分が白いのが特徴であるが、胸の黒地に赤の縞模様も洒落ている。
今回は展望がなかったため一番の関心はこのカオジロトンボだった。

キアゲハ

高い山で見られる蝶を高山蝶と呼ぶが、こちらは下界からやって来たキアゲハだ。
セリ科の植物を食草とし、市街地から高山帯まで生息地は広い。

池塘

池塘にニッコウキスゲが咲くことで知られる白木峰。 この日は祝日であったせいか
8合目の駐車場は満車、林道の路肩にも車があふれ人気の山であることが伺えた。

今回、ニッコウキスゲの花時には遅かったがオオバギボウシ、キンコウカ、サワラン、
イワイチョウ、モウセンゴケなどが見られた。

距離は遠かったけれど、池塘の広がる山頂でのんびり寛ぎたいとてもいい山だった。
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白木峰

白木峰は思っていた以上に良いところでした!

国道471は確かに酷道でした。
杉浦さんの運転で安心でしたが、大変でしたね。
有難うございました。

一番のスターはカオジロトンボですね。
帰ってから周りの友に羨ましがられました。

オオバギボウシの群生も初めてみました。

もう一度天気のいい日に展望を見に行きたいものです。

No title

 白木峰の最初に出てくる薄紫の花は何という名前ですか?
この写真は素晴らしいですね。空気が伝わってきます。木道に止まっているカオジロトンボの写真もよく撮れています。白い顔は何とも言えませんが、その姿は端麗なトンボですね。またみなさんが
くつろいでいる瞬間をとらえて楽しそうな雰囲気がよく伝わってきます。
 1時間の登りでこんなにいろいろな珍しい花々や虫たちに出会えるなんてちょっと想像しがたいことのようですが、山には地上にはない別世界があるんですね。また解説を読みながら、自然界の生き物がいかに知恵を出して身を守りサバイバルしているかを知ることによって大いに勉強になります。
プロフィール

杉浦直樹

Author:杉浦直樹
『自然塾』塾長の杉浦直樹です。
日本自然保護協会
自然観察指導員

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