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白馬槍温泉から蓮華温泉

8月に入り再び4泊5日のガイドに出た。 場所は北アルプスの白馬岳。
昨年も白馬三山の縦走をしたが今回は温泉三昧の白馬岳だった。

まずは麓の白馬八方温泉に前泊。 翌朝、猿倉から小日向のコルを越えて
白馬槍温泉小屋へと向かった。

白馬岳は北アルプスで最も多くの高山植物に出会える山域である。
今回は花の写真を多く取り上げることにしよう。

DSC00510.jpg

葉にも花にも朝露を宿しているこれはノウゴウイチゴ(バラ科)の花。 
名前のノウゴウは能郷白山のノウゴウで地名を冠している。

バラ科の花弁は通常5枚であるが本種は7~8枚つき見分けのポイントとなる。
山で美味しいイチゴは「ノウゴウイチゴ」と「シロバナノヘビイチゴ」の2種。

イブキジャコウソウ

芳香があることで知られるこれはイブキジャコウソウ(シソ科)の花。
殆どの植物は花が香るが本種は花より葉からハッカに近い香りを発する。

鮮やかな花色は遠くからでもよく目立つ。 訪問者はウラギンヒョウモンか。

DSC00507.jpg

小日向のコルを越えてしばらく行くと杓子沢と出会う。 毎年雪が残っている場所だ。
ガレ場と雪渓を渡らなければならないが、その手前右斜面に花が多く見られる。

DSC00504.jpg

これはチョウジギク(丁子菊)の花。 花柄に白い毛が密生しており一目でわかる。
細長い花柄を丁子に見立てたのだろう。 丁子とは香辛料のクローブのこと。
殆どの人が丁子を知らないと言い、いつも説明に困るが料理に使わないのだろうか。

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こちらはシロウマアサツキ(ユリ科)の花の蕾である。
白馬大雪渓の上部に葱平(ねぶかっぴら)と言う場所があるが、この葱がたくさん
あったことにより名づけられた。

DSC00503.jpg

薄紫の花穂が綺麗なこちらはヤマルリトラノオ(ゴマノハグサ科)の花だ。
クガイソウによく似るが、クガイソウの葉は輪生するのに対し本種の葉は対生する。
よく似た花を見分ける時は必ず葉を見ること。 それが鉄則だ。

雪倉岳

初日からずっと曇り空の下での縦走、4日目にしてやっと青空を見た。
これは三国境から見た鉢ヶ岳と雪倉岳、その後ろに朝日岳が隠れている。

チョウノスケソウ

抹茶ソフトクリームみたいなこれはチョウノスケソウ(バラ科)の若い果実。
花期は早く、6月中旬~7月で8月に見るチョウノスケソウはいつも抹茶ソフト。

葉の形もユニークで小判かワラジのようで花がなくてもすぐにそれと分かる。

ミヤマアケボノソウ

小蓮華山から白馬大池へ向かう登山道脇にもたくさんの高山植物が見られる。
これはミヤマアケボノソウ(リンドウ科 センブリ属)の花。

黒紫色と言うか濃紫色と言うか、独特の花色である。
クロユリもこのくらいの黒だったらどうだろう。 またイメージも変わっただろうか。

シロウマオウギ

これは花の白さが目立つシロウマオウギ(マメ科)の花。
シロウマの名を冠するが白馬だけでなく南アルプスでもよく見られる。
一番多く見掛けるのはイワオウギ、次にタイツリオウギ、そしてシロウマオウギだろう。

リンネソウ

花が小さすぎて少しピンボケになってしまったこの花はリンネソウ(スイカズラ科)だ。
リンネとは人名でスウェーデンの博物学者をいう。
国によって呼び名が違う植物や動物の名を世界共通の呼び名「学名」を設けた人だ。
そのリンネが好んで自分の名を付けた花がこのリンネソウ。

チングルマと白馬大池

チングルマの群生と雪渓に白馬大池である。
白馬大池周辺も高山植物が多くイワイチョウ、ハクサンコザクラ、タテヤマリンドウ、
ハクサンイチゲなどの群落がみられる。

速度の遅い台風11号が日本に接近する最中、空模様を気にしながらの縦走だった。
白馬槍温泉から新潟の蓮華温泉まで白馬の花々と温泉を楽しんだ5日間であった。
福岡からお越しいただいた3名のお客さん、お疲れさま、そしてありがとう。
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No title

 白馬三山ということで、早速地図を広げてみました。白馬村へは
長野オリンピックの時に外国の関係者を送っていったことを思い出します。なのでまた白馬には夏にゆっくりあそびに行きたいですね。温泉もたくさんあるし。丁字菊はかなりグロテスクですね。ヤマルリトラノオは初めて見ましたが、九階草や伊吹トラノオは茶花として見かけます。抹茶ソフトクリームは面白かったです。シロウマオウギは家にある白萩に花も葉もそっくりです。リンネ草は可憐な花ですね。リンネが魅せられるわけです。
 最後の写真、チングルマと雪渓と白馬大池は、広重版画の構図を彷彿とさせます。高山植物としてよく知られているチングルマを覚えようとよく葉っぱを見てみました。
プロフィール

杉浦直樹

Author:杉浦直樹
『自然塾』塾長の杉浦直樹です。
日本自然保護協会
自然観察指導員

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