スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

展望の燕岳

2014年、9月8日から1泊2日で燕岳に出掛けた。
中房温泉から合戦尾根を登ること4時間、人気の山小屋「燕山荘」に着いた。
期待していた稜線からの眺望はまるっと雲の中。 「何ってこった!!

夕食を済ませ「サンルーム」と呼ばれる喫茶室で寛いでいると、何やらまわりが
騒がしい。 ふと窓の外に目をやると満月があった。

中秋の月

いつの間にか上空の雲は消え、月が昇っていた。 午後7時40分撮影。
今宵は「中秋の名月」、標高2700mの稜線で眺める満月である。

煌々と注ぐ満月の明かりに照らし出された雲海は刻々と姿を変えていた。
我が身はたちまち神秘の世界に迷い落ちた。 雲海の下は安曇野の街。 
自然が創造する美は時として人を驚愕へと落とし入れる。

未明の槍ヶ岳

こちらは翌日の早朝、ようやく明るくなり始めた午前5時30分に撮影。
青白い綿のような雲海に浮かぶ槍ヶ岳。 槍の右肩に小槍の影も見て取れる。

静寂な朝に荘厳な景色。 「しかし・ ・ ・ やたらと寒い!!

穂高連峰から双六岳、三俣蓮華岳、鷲羽岳、ワリモ岳、水晶岳、野口五郎岳、
連綿と続く北アルプスの峰々、まさに壮大のひと言。

東雲色

上の写真から10分後、5時40分に撮影。 朝日が岩峰を東雲色に染めていく。
山が最も輝く時、雲海も息をひそめスポットライトが当たる峰々に主役を譲る。
たった10分でその景色は色合いも印象もすっかり変わってしまった。

槍の稜線は大喰岳、中岳、南岳、そして穂高岳へと続く。 槍の右後方は笠ヶ岳だ。
この景色があるから山は止められない。 晴れてこその景色、今回も幸運であった。

燕の猿

これは岩の上で朝日を浴びる燕岳の猿たち。 ひと群れ総出の日向ぼっこ。
雨に風に寒さに山の自然はそこに暮らす動物たちに過酷である。
今朝のような穏やかな日の朝日は貴重であり恵みなのだ。

山の景色を堪能しながら僕たちが燕山荘から北燕岳までを往復する約2時間の
あいだ猿たちはずっと岩の上に居た。
「ん?、野生の動物たちの日向ぼっこは背中を温めるのか」

めがね岩

燕岳は花崗岩の山、稜線には風化されずに残った奇岩、奇石が多く見られる。
「イルカ岩」や「めがね岩」は自然が造りだしたオブジェ。 燕岳は芸術の山である。

山頂からは餓鬼岳、唐沢岳、針ノ木岳、蓮華岳、爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳の山並みを
手前に遠くは飯綱山、高妻山、妙高山、火打山、焼山の山影が、さらには剣岳、
立山、龍王岳までも眺めることが出来た。

山はすでに秋、花はオヤマリンドウ、ウメバチソウ、トウヤクリンドウぐらいと
寂しいものであったが、秋ならではの圧巻の景色に大満足の旅であった。

スポンサーサイト

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

No title


二日目は北アルプスの絶景が展望できよかったですね。写真からも満月が煌々と照っているのがわかります。高度2700メートルの雲の上に現れた中秋の名月に出会えた瞬間の感動はまたひとしおだったことでしょう。下界では、8日の夜は雲が厚く十五夜の月は見られませんでしたが、あくる晩、東の空に大きな少し橙だい色を帯びたまん丸い十六夜のお月さんが現れました。驚きました。
うさぎが餅をついている姿がはっきりみえました。
 東雲色というのは山の上の方でしか感覚できない表現なんでしょうね。朝、日の光が頂上から降りてきて山肌の色が刻刻と変わっていく姿には思わず見入ってしまいますね。

コメント遅くなりました!
この度は、ありがとうございました\(^o^)/お疲れ様でした。

登りでは展望を諦めていただけに、食後のサンルームで外をチラと見た時の景色の変わり様に驚き、自然の作る造形の美しさ、一つとして同じ状況はないんだなぁ…今を大切にしよう!などと思い、情景を思い出します(^^)

朝の360度山々の展望は、行きたい山への夢が広がりました!!
またよろしくお願いしますm(_ _)m
プロフィール

杉浦直樹

Author:杉浦直樹
『自然塾』塾長の杉浦直樹です。
日本自然保護協会
自然観察指導員

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。