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秋の八ヶ岳縦走

山の動物たちに逢いに行ったその2日後、再び八ヶ岳へと向かう。
3泊4日の「八ヶ岳縦走ツアー」のガイドだった。

美濃戸口の「八ヶ岳山荘」に前泊して四国・愛媛のお客さん9名を案内した。
ツアー中の4日間は晴れ、雨は一日もなかった。 (2014年9月25日~28日)

南沢の紅葉

この日も快晴、南沢の紅葉を楽しみつつ行者小屋を経由して文三郎尾根を登った。
鉄製の階段にクサリの付けられた急な岩場と、少々きつい登りであるが振り返れば
北アルプスの山々を見ることができた。

赤岳山頂

午後1時、八ヶ岳の主峰・赤岳(2899m)に到着。
後ろの山影は南アルプス、仙丈ケ岳に甲斐駒ケ岳が見える。

八ヶ岳は昨年も2回登ったが、個人的にも大変好きな山である。
6月には夏山一番に咲くツクモグサやホテイランが見られ、7月にはウルップソウや
コマクサやチョウノスケソウなどたくさんの花が見られる山だ。

朝の富士山

「赤岳頂上小屋」に泊まり翌朝、秀麗富士を望む。
世界中のどこを探しってもこれほど美しい姿を持つ山はないだろう。

JR松山駅から9時間もバスに揺られてやって来られた甲斐があったことだろう。
今回は登山行程もゆったりで心余すことなく山を楽しむことが出来る。

赤岳

横岳から赤岳、中岳、阿弥陀岳を望む。 夏山もいいが、秋の山もまたいいものだ。
空気は澄み、空がどこまでも青くて遠くの山並みがくっきりと見える。

横岳のハシゴやクサリ場に神経を使いながらも中央アルプス、御嶽山、乗鞍岳、
北アルプスの遠望を楽しみながら硫黄岳に向かった。

夏沢峠

硫黄岳からは夏沢峠へと下り、峠でお弁当の時間を持った。 時刻は11時40分。
この10分ほど後に御嶽山で水蒸気噴火が起こったことになる。

峠は鞍部にあり風の通り道だが、その日は風もなく食後のお昼寝を誘うような
暖かい気候で皆さんのんびりと寛いでいた。

最終日は「本沢温泉」に宿泊。 外湯「しゃくなげの湯」の建物の前ではカモシカが
草を食んでいた。 数人の登山者がカメラを構えるも平然としたものだった。

カモシカ

そして、御嶽山の噴火を知らされる。 
先程まで稜線から眺めていた穏やかな御嶽山である。 大変な驚きであった。 

ひと山違えば僕もあの噴煙の中にいた可能性がある。 実際に昨年の10月初めは
御嶽山のツアーガイドをしていた。

噴火予知ができなかったこと以外にも幾つかの要因が重なり犠牲者が多くなった。
秋の行楽シーズンであったこと、週末の土曜日で晴れていたこと、さらに登山者が
ちょうど山頂に到達する12時頃であったことなどが偶然にも重なった。

噴火が冬や春であったなら、週末ではなく平日であったなら、また夜間であったなら、
そんなに多くの犠牲者は出なかっただろう。

同じ山を愛する者としてこの偶然は残念でならない。 
小さな子供も、前途ある若者もおられた。 只々、ご冥福を祈るばかりである。
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No title

 今回の御嶽山噴火の惨事には、人の運命について本当に考えさせられました。TV番組の解説で知ったのですが、気象庁が市町村の防災課に出している警報の表示には、危険度のレベル1から5まであって、レベル1は平常という表現を使っている点、また地殻変動がみられないとレベル2にできないという理屈は、学問であればそれでいいのかもしれないが、実際の役に立つ警報の意味を全くなさず、大いに悔やまれます。確かレベル3は入山禁止、レベル2は火口から1キロメートル範囲内立ち入り禁止だったように思いますが、もしレベル2の警報を出していれば、一人も命を落とすことがなかったでしょうのに。9月30日のTVニュースで、9月11日の地震が多発した時に火口近くで?水蒸気が一か所上がっているのが観測されたと、その映像とともに報道していましたが、どうしてあの映像を9月11日の時点で公表しなかったのか疑問です。一か所からでも、大勢の人があの噴き出している水蒸気を見ていたら、今回の悲しみは未然に防げたと思います。
 マニュアル社会に慣れ切ってしまって、直感からくる判断、行動力がにぶってしまった結果、恐ろしいことがおきてしまいました。
プロフィール

杉浦直樹

Author:杉浦直樹
『自然塾』塾長の杉浦直樹です。
日本自然保護協会
自然観察指導員

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