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白馬槍温泉から蓮華温泉

8月に入り再び4泊5日のガイドに出た。 場所は北アルプスの白馬岳。
昨年も白馬三山の縦走をしたが今回は温泉三昧の白馬岳だった。

まずは麓の白馬八方温泉に前泊。 翌朝、猿倉から小日向のコルを越えて
白馬槍温泉小屋へと向かった。

白馬岳は北アルプスで最も多くの高山植物に出会える山域である。
今回は花の写真を多く取り上げることにしよう。

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葉にも花にも朝露を宿しているこれはノウゴウイチゴ(バラ科)の花。 
名前のノウゴウは能郷白山のノウゴウで地名を冠している。

バラ科の花弁は通常5枚であるが本種は7~8枚つき見分けのポイントとなる。
山で美味しいイチゴは「ノウゴウイチゴ」と「シロバナノヘビイチゴ」の2種。

イブキジャコウソウ

芳香があることで知られるこれはイブキジャコウソウ(シソ科)の花。
殆どの植物は花が香るが本種は花より葉からハッカに近い香りを発する。

鮮やかな花色は遠くからでもよく目立つ。 訪問者はウラギンヒョウモンか。

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小日向のコルを越えてしばらく行くと杓子沢と出会う。 毎年雪が残っている場所だ。
ガレ場と雪渓を渡らなければならないが、その手前右斜面に花が多く見られる。

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これはチョウジギク(丁子菊)の花。 花柄に白い毛が密生しており一目でわかる。
細長い花柄を丁子に見立てたのだろう。 丁子とは香辛料のクローブのこと。
殆どの人が丁子を知らないと言い、いつも説明に困るが料理に使わないのだろうか。

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こちらはシロウマアサツキ(ユリ科)の花の蕾である。
白馬大雪渓の上部に葱平(ねぶかっぴら)と言う場所があるが、この葱がたくさん
あったことにより名づけられた。

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薄紫の花穂が綺麗なこちらはヤマルリトラノオ(ゴマノハグサ科)の花だ。
クガイソウによく似るが、クガイソウの葉は輪生するのに対し本種の葉は対生する。
よく似た花を見分ける時は必ず葉を見ること。 それが鉄則だ。

雪倉岳

初日からずっと曇り空の下での縦走、4日目にしてやっと青空を見た。
これは三国境から見た鉢ヶ岳と雪倉岳、その後ろに朝日岳が隠れている。

チョウノスケソウ

抹茶ソフトクリームみたいなこれはチョウノスケソウ(バラ科)の若い果実。
花期は早く、6月中旬~7月で8月に見るチョウノスケソウはいつも抹茶ソフト。

葉の形もユニークで小判かワラジのようで花がなくてもすぐにそれと分かる。

ミヤマアケボノソウ

小蓮華山から白馬大池へ向かう登山道脇にもたくさんの高山植物が見られる。
これはミヤマアケボノソウ(リンドウ科 センブリ属)の花。

黒紫色と言うか濃紫色と言うか、独特の花色である。
クロユリもこのくらいの黒だったらどうだろう。 またイメージも変わっただろうか。

シロウマオウギ

これは花の白さが目立つシロウマオウギ(マメ科)の花。
シロウマの名を冠するが白馬だけでなく南アルプスでもよく見られる。
一番多く見掛けるのはイワオウギ、次にタイツリオウギ、そしてシロウマオウギだろう。

リンネソウ

花が小さすぎて少しピンボケになってしまったこの花はリンネソウ(スイカズラ科)だ。
リンネとは人名でスウェーデンの博物学者をいう。
国によって呼び名が違う植物や動物の名を世界共通の呼び名「学名」を設けた人だ。
そのリンネが好んで自分の名を付けた花がこのリンネソウ。

チングルマと白馬大池

チングルマの群生と雪渓に白馬大池である。
白馬大池周辺も高山植物が多くイワイチョウ、ハクサンコザクラ、タテヤマリンドウ、
ハクサンイチゲなどの群落がみられる。

速度の遅い台風11号が日本に接近する最中、空模様を気にしながらの縦走だった。
白馬槍温泉から新潟の蓮華温泉まで白馬の花々と温泉を楽しんだ5日間であった。
福岡からお越しいただいた3名のお客さん、お疲れさま、そしてありがとう。

雲の平と高天原温泉

北アルプスの最も奥に位置する「雲の平」と「高天原」。
岐阜県の新穂高温泉から入っても、富山県の折立から入っても到達するのに
最低2日はかかる。

7月下旬、有峰湖畔に前泊して折立から4泊5日で雲の平を目指した。
折立の登山口から太郎平小屋までは約5時間。 薬師岳を前方に仰ぎ歩く。

薬師沢分岐

太郎平から薬師沢へと下り薬師沢小屋前の吊橋を渡ると、すぐに分岐の道標。
雲の平への直登か、高天原への沢沿いか、運命の分かれ道。
いずれの道を選択しても楽ではないが高天原への大東新道を選んだ。

黒部上ノ廊下

大東新道沿いの黒部川・上の廊下の水は青空の下、滔々と流れていた。
水量も多く勢いもあったがとても澄んだ綺麗な流れであった。

滑りそうな岩場にはザイルを張った。 万全を期し3名のお客さんを通した。
沢を離れると予想していた以上の長い長い登りが待っていた。

ムシトリスミレ

これは食虫植物のムシトリスミレ。 花はスミレのようだがタヌキモ科だ。
葉の表面には粘液性のある腺毛が密生しており、これで小さな虫を捕食する。

虫を食べると聞くとパクリと食べてしまうイメージがあるが、けしてそうではない。
葉から消化液を分泌して虫を溶かして吸収する。
葉の表面がちょうど胃袋のような働きをしているのだ。

オオサクラソウ

これは沢沿いの斜面にあったオオサクラソウ(サクラソウ科)の花。
群生となって咲くハクサンコザクラも見事だが、このオオサクラソウも見応えがある。

サンリンソウ

こちらはあまり馴染みがないかも知れないがサンリンソウ(キンポウゲ科)である。
ニリンソウによく似るが見分けるコツは葉を見ることだ。
ニリンソウの葉は茎に直接ついているが、サンリンソウの葉には葉柄がある。
花も三輪とは限らないことも覚えておこう。

ニッコウキスゲ

高天原峠からは下りとなり高天原山荘へは何本かの沢を渡り約1時間。
山荘の手前はワタスゲ、ニッコウキスゲの快適な木道が続く。
水晶岳・赤牛岳の稜線下、大きな山懐にいだかれながらの歩きであった。

高天原山荘

夕方、北アルプス最奥の山小屋「高天原山荘」にやっとの思いで着いた。
山荘は数年前より改装中で、今年は厨房の増築中であった。

窪地に建つ小屋だがまわりを深い緑に囲まれた静かな山荘だ。
夜はランプの灯りもまたよかった。

高天原の野天風呂

高天原山荘よりさらに20分ほど下ったところに秘湯中の秘湯「高天原温泉」がある。
囲いのある女性用と囲いのない男性用と河原に混浴露天風呂の計3つの風呂だ。

湯加減は少しぬるめ、ゆっくりと山旅の疲れを癒し景色を堪能しなさいと言うことか。
岩風呂に満々と溜められた乳白色の湯は山のいで湯にふさわしく心までほぐされる。

スイス庭園

高天原温泉で秘湯を楽しんだ後はいよいよ雲の平である。
雲の平は祖父岳火山により形成された溶岩台地で8つの庭園名が付けられている。
これはそのうちのひとつスイス庭園だ。

アオノツガザクラ

今回の4泊5日は晴天続きであった。 長い時間歩けば雨に降られる確率は高い。
山の天気が一番安定する梅雨明け一週間に設定できて本当に良かった。

足下で咲いていたたくさんの高山植物、秘湯・高天原温泉の柔らかな湯の色、
雲の平を囲む北アルプスの嶺々、薬師沢小屋の美味しいチマキ弁当、
すべてがこの夏の思い出として残ることだろう。

池塘の散歩道・白木峰

2014年の夏山もひと段落、やっと時間が取れるようになりブログを書くことにした。
一挙6回分、まずは7月の白木峰から始めるとしよう。

白木峰

白木峰は岐阜県と富山県の県境にある標高1596mの山。
中部地方を俯瞰して見ると、もうそこは日本海に近い。
愛知県の岡崎市から車で4時間30分もかかる距離にある。

とても国道とは思えない狭い国道471号線をひた走り、さらに狭い林道を詰める。
しかし、この林道は白木峰の8合目まで続いており、1時間も歩けば山頂であった。

キンコウカ

走行距離ばかりが長く、山に登る楽しみが少ないのではと思われるだろうが
白木峰の山頂部は広大な草原になっており、展望はもちろん様々な花が見られる。
池塘も随所にあり、さしずめ苗場山のような山である。

池塘の山上

残念ながらこの日は曇り空で近景しか望むことは出来なかったが、晴れていれば
日本海に白山や立山、それに北アルプス、御嶽山などを望むことが出来る。
さらに、その南にある小白木峰までは穏やかな稜線が続き、池塘の散歩道となる。

オオコメツツジ

登山道脇に見つけた白い小さなツツジ、これはオオコメツツジ (ツツジ科)
主に日本海側の山に見られる。 葉にはたくさんの毛が生えているのは防寒対策。
いかにも雪国のツツジである。

ツツジの仲間では花が小さいので米の名が付けられた。 主に太平洋側に見られる
コメツツジよりも大きいのでオオコメツツジとなった。 名前に大と小が混在する。

コバノトンボソウ

これは湿原に生える小さなランの花、コバノトンボソウ(ラン科)だ。
花の距は後ろに跳ね上がり、その姿はトンボが飛んでいるかのようだ。

コバノトンボソウは里山の湿地にも見られるが、草丈も低く花も黄緑色のため
なかなか見つけずらい。 けれど、よく見れば面白い花だ。
亜高山帯にはこれとよく似たホソバキソチドリも見られる。

カオジロトンボ

そして、こちらは本物のトンボ。 カオジロトンボ(顔白蜻蛉)だ。
日本では北海道と中部以北の山岳地帯の池塘や湿原に生息している。
場所も季節も限られて、なかなかお目にかかれないトンボである。

カオジロ

顔の部分が白いのが特徴であるが、胸の黒地に赤の縞模様も洒落ている。
今回は展望がなかったため一番の関心はこのカオジロトンボだった。

キアゲハ

高い山で見られる蝶を高山蝶と呼ぶが、こちらは下界からやって来たキアゲハだ。
セリ科の植物を食草とし、市街地から高山帯まで生息地は広い。

池塘

池塘にニッコウキスゲが咲くことで知られる白木峰。 この日は祝日であったせいか
8合目の駐車場は満車、林道の路肩にも車があふれ人気の山であることが伺えた。

今回、ニッコウキスゲの花時には遅かったがオオバギボウシ、キンコウカ、サワラン、
イワイチョウ、モウセンゴケなどが見られた。

距離は遠かったけれど、池塘の広がる山頂でのんびり寛ぎたいとてもいい山だった。

塩田平に遊ぶ

6月下旬、梅雨の最中に天気予報を気にしつつ毎年出掛ける山がある。
長野は浅間連峰の西のはずれ、湯の丸高原だ。

ここは60万株と言われるレンゲツツジの大群落があり、6月下旬から7月上旬は
湯の丸山の裾野から山腹までが鮮やかな朱色で染め上げられる。

満を持して出掛けた日、見頃には少し早く全山朱色とまではいかなかった。

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印象に残ったのは湯の丸高原に向かう途中に寄った塩田平であった。
上田市の南に位置する塩田平は鎌倉時代に足利義正が移り住み、寺の保護に
努めたため今でも当時の寺院が多く残り「信州の鎌倉」と呼ばれる土地だ。

北に浅間連峰の伸びやかな稜線を望む長野の穀倉地帯でもある。
雨が少なく、ため池が多い。 長閑な田園風景がどこまでも続いている。

浅間連邦の南、塩田平や佐久平から見る浅間の山並みは美しく、
幾度となく訪れているが、けして飽きることはない。

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松本から国道254号線を経由、三才山トンネルを抜けて上田市へ。
愛知県の岡崎市を朝7時に出発するとちょうどお昼頃に塩田平に着く。

この塩田平には知る人ぞ知る美味しいお蕎麦屋さんがある。
ソバは石臼で手挽きと、かなりこだわりのある店だ。

名物は「田舎おしぼりそば」。辛味大根のしぼり汁に味噌を溶かしそばつゆとする。
大根のしぼり汁だけではとても辛いが味噌を混ぜることにより独特の味になる。
う~ん。 俗に言う癖になる味か、なかなかいける。

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そして、塩田平に来たら必ず寄って欲しい美術館がある。
それは先の戦争で犠牲になった戦没画学生たちの絵画や絵の具などの遺品を
展示した「無言館」という私立の美術館だ。

ハルゼミが鳴く松林と雑木の中に静かに佇む瀟洒な建物。
駐車場から入口まで敷かれた石畳のアプローチは心を鎮めるのに程よい
距離であり効果的な演出がなされている。

扉を開けるとコンクリートが打ちっ放しの壁にたくさんの絵画が掛けられている。
「あと10分、あと5分、この絵を描いていたいが、 家の外では出兵を祝う人たちが
彼を待っていた」 
恋人をモデルに描いた絵の横にはこんな文章が添えられていた。

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優れた芸術文化を誇る日本も過去において政治的にまだ未熟だった時代があった。
その時を繋いだ人たちがいて今の平和な日本がある。
この美術館を訪れる度に日々をおろそかに生きてはならないと知らされる。

この「無言館」から歩いて数分の所に古刹「前山寺」(ぜんさんじ)がある。
平日でも観光バスがやって来る寺で、「未完成の完成塔」と言われる
国の重要文化財でもある三重の塔が有名だ。
だが、ナチュラリストの目は塔よりも境内にある、ある一本の大樹に注がれる。

それはムクロジ科の「モクゲンジ」という珍しい木である。
花は7月下旬からで直径1センチほどの黄色い小さな花が円錐状に集まって咲く。
この木は花も紅葉も綺麗だが、一番面白いのは果実である。
果実は熟してくると風船のように膨らみ枝に鈴なりとなる。

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木の根元にも枝にも昨年の蒴果が残り、そのどれにも黒く硬い種子が見られた。
こうして風をはらみ種子は遠くへと運ばれて行くのだろう。

そして、もうひとつ注目したのは境内のいたるところを飛び回っていたおびただしい
数のテングチョウだった。
テングチョウの名は頭の部分が天狗の鼻のように前へと伸びていることに由来。

今がちょうどテングチョウが羽化する季節であった。
近くの里山でも羽化したてのテングチョウは見るが、この大量発生には驚いた。
そうだ、今年は毛虫が大量発生している。

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タテハチョウの仲間は花よりも獣糞や腐敗した果実や人の汗に集まる習性があり
こうして地面で吸水する姿もよく見かける。

それにしてもなぜ寺の境内だけに集中して舞っているのだろう?
食草であるエノキも見当たらないけど・ ・ ・ ・

ん?、 ひょっとしてチョウも「くるみだれ」の匂いに誘われたか?
そう、この前山寺の名物は美味しいと評判の高い「くるみおはぎ」である。

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茅葺きの立派な本堂の横にある一室に上がり、寺のお庭を拝見しながらおはぎが
いただける。 寺は高台にあり遠く塩田平も見ることができる。

幸いお客さんは僕たちだけだった。 旅の途中、ほんのひと時の静寂な時間。 
お茶の接待を受けるような心持であった。

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椀の中には程よい食感で搗かれた白いおはぎがふたつと、それはそれは美味しい
くるみだれがあった。
シソの葉で包んだカリカリ梅の甘漬が添えられ、これもまた美味しかった。
もっちりとした甘いおはぎに箸休めとしての梅は心憎い選択ではないか。

こんなに美味しく、また優雅におはぎをおはぎを食べたのは初めてだった。

    「自然塾」ではよく佐久平や塩田平方面へ出かけます。
    モクゲンジの花や果実や紅葉を見に、また「おしぼりそば」や
    「くるみおはぎ」を食べに行きましょう。 お待ちしています。

ではブログの感想、コメントをよろしくお願いします。

高峰高原スノーシュー

久しぶりの更新です。 手抜きでごめんなさい。

1月下旬、今年も長野の高峰高原にスノーシューをしに行ってきました。
いよいよ本格的な寒波の到来で新雪は申し分なくあるだろうが
やはり天気は心配でした。

海野宿

中央道から長野道に入り岡谷ICで下り和田峠を越え、長久保で旧中山道から
別れてR152を北上し上田市に向った。

途中、立ち寄ったのは北国街道の「海野宿」だった。
北国街道は中山道と北陸を結ぶ街道で、北陸の諸大名の参勤交代や
善光寺への参拝や、佐渡の金を江戸に運ぶ重要な道でした。

伝統的街並み

江戸時代の旅籠屋造りと明治以後盛んになった蚕室造りの建物が混在し
伝統的な家並みは650mほど続いています。

街道の近くには国道18号やしなの鉄道が通っているが、開発の手を逃れて
とても静かな一画だ。 電柱はもちろん、商業用の看板ひとつ見当たらない。
観光地化されておらず、昔の佇まいそのままを感じ取れるのが海野宿の特徴か。

雪上車

しばし街道を散策した後、黒斑山の登山口である車坂峠を目指し
「チェリーパークライン」をひたすら北上した。
峠を越え、少し下った「アサマ2000」のスキー場まではしっかりと
除雪され車はスイスイとやってこれた。

そこから景色は一変、建物も車も雪の綿帽子をかぶり雪国へ。
そして、今日の宿「高峰温泉」の雪上車で標高2000mまで上がった。

ランプの湯

「高峰温泉」の内湯「ランプの湯」です。
自然環境保護のため石鹸、シャンプーはありません。

雪景色を見ながら入る温泉は体の芯までしみじみと温まります。
「明日は晴れないかなぁ」

てん

食べきれないほどの夕食をお腹いっぱい頂くと、食後は喫茶室に移動、
大きな窓ガラス越しに夜の動物たちを待ちました。

外には先程、夕食に頂いた鯉の料理ぐずが置かれていました。
やがて、雪の上を一匹のテンがやって来た。

ライチョウやウサギやオコジョの冬毛は白くなり、天敵から身を守る。
しかし、テンの冬毛は逆に目立つ黄色へと変わる。
テンだけがひとり勝ちしないように神がテンにハンディを与えたのだろうか。
(う~ん、これぞまさしくテンのさばき《天の裁き》か?)


少しづつ食いちぎり、どこかに運んで行ってはまた戻って来ます。
そんなことを30分も繰り返すと鯉はすっかりなくなっていました。

アカゲラ

翌朝、快晴を期待したけれど、生憎の雪空でした。

空が白み始めると喫茶室の前のエサ台にはヒマワリの種が用意され
それを目掛けて何十羽のホシガラスたちがやって来た。

秋に高山帯でハイマツの実をついばむ群れを見ることはよくあるが
これほどまでの群れを見ることができるのはここだけだろう。

ひとしきりホシガラスたちの騒がしい食事が終わると
今度はやや小型の鳥たちの出番がめぐってきた。
まずはカワラヒワ、そしてシジュウカラ、コガラ、ゴジュウカラ。

木の幹に括り付けられた脂身にはアカゲラがやって来た。
頭のてっぺんが赤い、これはオスのアカゲラ。

ダケカンバ

朝食を済ませると早速スノーシューを履いて一番近くの水ノ塔山(2202m)
へ登りに出掛けた。

昨夜は相当の量の雪が降ったのだろう。トレースはすっかり消えていた。
吹き溜まりでは膝近くまでの雪をラッセルして進むことになった。

この辺りの木々は殆どがカラマツとコメツガだった。
コメツガの緑も白い雪で覆いつくされ、高原は無彩色の世界。
時折目にするダケカンバの茶褐色の樹肌と樹形が美しく映えていた。

高峰温泉

全国にはたくさんのスノーシューエリアがあり、それぞれ魅力あるコースだと思うが、
ここ高峰高原は標高2000mに滞在できる温泉宿があることでその快適さは
群を抜いていると思う。

ことに冬の自然を観るには最も適した場所で、ナチュラリスト御用達の宿である。
2012年最初の「自然塾」は高峰高原スノーシューでした。







プロフィール

杉浦直樹

Author:杉浦直樹
『自然塾』塾長の杉浦直樹です。
日本自然保護協会
自然観察指導員

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